オキシメーターの遠隔常時監視で、医療関係の方の負担を減らしたい(1)

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Continuously and remotely monitor pulse-oximeter data.

医療関係者の方のお話によると、COVID-19(新型コロナウィルス)感染者が急速に増加する中で、自宅で療養をする患者さんが増えているそうです。現在は保健所や病院の看護師さんが、1日に数回の頻度で電話をかけ、病状を口頭で確認することしかできていない、ということでした。

一方で、これは変異型のウィルスの影響があると言われていますが、軽症の患者さんの病状が急変することが増えているということで、今後、このような電話確認だけでは、看護師さんの負担が増加する中で、患者さんの重症化を早期に発見することが困難になるだろう、ということでした。

パルスオキシメーター

以前から医療現場ではパルスオキシメーターと呼ばれる医療用の測定機器が使われていて、患者さんの動脈血酸素飽和度を簡単に測定できるようになっています。(重篤な肺炎の患者さんなどにとって欠かせない医療機器だそうです。)

また最近は、個人でもパルスオキシメーターを購入する方が増えているようです。通常では、体温計や血圧計のように一家に一台備えなくてはいけない医療機器ではないと思いますが、新型コロナウィルス感染の急速な拡大により、近い将来、大切な家族が十分な看護を受けられなくなるかも知れない、という不安をお持ちの方が増えている可能性はあります。

これによって、万が一ウィルスに感染し自宅療養となった場合に、症状の悪化を客観的に確認して、医療機関や保健所に通報できることは有効と思いますが、ファームロジックスが得意とするワイヤレス通信技術(Bluetooth LE など)と IoT (モノのインターネット)技術を応用できないか、検討を始めました。多くの自宅療養者の方が装着するパルスオキシメーターのデータをインターネットを通じて収集し、監視することができるようになるはずです。医療関係者の方々の負担を抑えつつ、重症化している患者さんを早期に見つけ出し、看護師さんなどにアラートを送ることができるようになれば、われわれの技術が、何かお役に立つかも知れません。

※ 以下の記事は、ワイヤレス通信技術、IoT 技術の検証を目的としたものであり、一般の消費者様にパルスオキシメーターの購入をお勧めするものではございません。

Bluetooth LE 付きのオキシメーターを探す

ネットで探したところ、中国のこちらのメーカーのパルスオキシメーターには Bluetooth LE(BLE)による通信機能があり、また、通信プロトコルが GitHub で公開されているということが分かりました。現在のようなウィルス感染の拡大の中で、このような技術情報をインターネットで無償公開していることに敬服します。

なお、機器自体は比較的安価(数千円程度)に入手可能のようです。(ただし、日本国内の医療機器認証を得ている製品ではないかも知れません。)

早速、このパルスオキシメーターを調達し、測定値の遠隔常時監視の評価をしてみたいと思います。今日はここまで。

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