以前購入した CSS クックブックと、泥縄式の知識で CSS (Cascade Style Sheed) を書いていたのですが、やはり体系的な理解が必要であると感じ、教科書を購入しました。じゃん。
この本を選んだ理由は、あるウェブサイトで CSS 理解のポイントを明解に説明してらっしゃる方があり、その方がこれで勉強したと書かれていたからです。
判型は A5 と小型で、持ち歩きに便利そうです(持ち歩かないけど)。2005年の発行で内容はやや古めですが、基本を押さえることが重要と考えています。XHTML と CSS は現代の読み書き算盤と思われるので、勉強します。
後記
読み始めたばかりなのですが、内容にやや不満が出てきました。
同書の説明は豊富かつ直感的なのですが、技術的な厳密性を考えると、読んでいく際に次々と疑問が浮かんでしまい、結局のところ w3.org の仕様書にあたらなくてはならないというところが、やや残念に思います。曖昧なまま理解してしまうと、間違った想定のまま読者の理解が固着してしまう心配があります。
例を挙げると、CSS のセレクタの説明で「親要素に含まれるすべての子孫要素」という言い方は多義的に感じます。たとえば要素 E, F を考えたとき、w3.org の仕様書のように
- E F → F 要素が E 要素の(直接の子を含む)子孫である場合
- E > F → F 要素が E 要素の直接の子である場合
- E * F → F 要素が E 要素の子孫であるが、直接の子ではない場合(E 要素と F 要素の間に 1つ以上の要素がある場合)
のように明確に言い切って頂ければ、読んでいて安心できると思います。また、本の体裁装飾の問題ですが、各行の行線は不要であると思います。装飾が過剰でやや読みづらく感じます。