古い macOS で Google 日本語入力のインストールにハマった話

A practical guide for installing Google Japanese Input on macOS Catalina, including uninstall tips and insights from switching away from ATOK.

A minimalist, wide-format illustration of Mr. Yokoyama typing on his PC while recalling the old Japanese IME “ATOK,” shown as a thought bubble above his head. The laptop screen displays the word “Google,” suggesting he is reflecting on past technologies as he writes. Illustrated by ChatGPT 5.1.

相模原市で IoT 設計を受託しているファームロジックスです。

今日は、古い macOS の日本語入力に関する小ネタです。

私事ですが、随分と長いあいだ macOS における日本語変換にジャストシステムの ATOK を利用していました。その理由は、macOS 標準の日本語入力(昔は「ことえり」と呼ばれていました)に馴染めなかった、というものです。特に Catalina(macOS 10.15)あたりからだと思いますが、変換結果に絵文字や「流行り言葉」などが頻繁に現れ、嫌気がさした記憶があります。

ATOK を解約する

そんなこともあって 10年以上も ATOK を利用していたのですが、先日 ATOK を解約することしました。一番の原因はサブスクリプションの値上げです。今まで使っていた ATOK Passport の「ベーシック」サービスがなくなり、「プレミアム」に統合されるそうです。ジャストシステムからのメールの内容は、営業的センスが感じられないもので、今まで長く利用してきたユーザーを大切に扱う気のない同社の姿勢に、非常にがっかりしました。

もう一つの理由は、最近の技術進歩です。ちょっとしたテキストであれば音声入力のほうが早いことがありますし、ローマ字で書き流したテキストや、誤変換の多い音声入力テキストでも、AI に渡せば正しい日本語に直してくれます。そんな技術を考えると、日本語入力のためだけにサブスクリプションで年間 8,000円近い料金を支払うのは、高額に感じてしまいます。

それはさておき、その後しばらく macOS 標準の日本語入力に戻っていたのですが、最近になって「Google 日本語入力」に移行することにしました。実は以前からその存在は知っていたのですが、macOS Catalina がサポート対象外のようで、諦めていたのです。昨日、ふと気づいてネットで検索したところ、古い macOS でも動作するバージョンがダウンロードできることを知りました。

上記リンクのうち後者の atwiki のページを見ると、バージョン 2.24.3700.1 が macOS 10.12〜10.14 に対応している、ということが書かれています。試してみると、そのバージョンは Catalina(macOS 10.15)でも動作することが分かりました。まだ使い始めたばかりですが、個人的には Catalina の「ことえり」よりは指にしっくりくる感じです。

Google 日本語入力のインストールで失敗する

最初、別の Mac(MacBook Air)にインストールして快適だったので、次に普段使いの iMac にインストールしてみました。ところがどうでしょう。おそらくインストール途中の手順にポカミスがあったのだと思うのですが、なんと日本語入力が正しくできなくなりました。「システム環境設定」で、入力ソースを無効にしたり有効にしたりと、いろいろ試行錯誤してみたもののダメです。Google で「google 日本語入力 アンインストール macos」等と検索して参考にしましたが、解決しませんでした。

しかしながら、ようやく自力でアンインストールができたので、以下に備忘録としてまとめておきます。できるだけ簡単に記述します。コマンドライン操作ができる人が対象です。なお、アンインストールしてから再インストールしたら、正しく動作するようになりました。(アンインストール、および再インストールした Google 日本語入力のバージョンは、いずれも 2.24.3700.1 です。)

アンインストールの手順

1. まず、システム環境設定の「キーボード」→「入力ソース」で Google 日本語入力関係の項目をすべて無効にしておきます。

2. 続けて、念の為にターミナルから open -a /Applications/GoogleJapaneseInput.localized/UninstallGoogleJapaneseInput.app/ を実行してみます。私の場合は、アンインストーラを起動はすることはできたものの、そこから何も操作できませんでした。

3. Finder で「アプリケーション」を開き、「Google 日本語入力」フォルダをゴミ箱に入れ、念の為ゴミ箱を空にしておきます。

4. ターミナルから、以下を実行します。操作を間違えると OS が起動しなくなる恐れがあるので、慎重に操作してください。

sudo rm -rf /System/Volumes/Data/Library/Input\ Methods/GoogleJapaneseInput.app

5. 念の為、個人設定ファイルも削除しておきます。

rm -rf ~/Library/Saved\ Application\ State/com.google.inputmethod.Japanese.Tool.ConfigDialog.savedState
rm -rf ~/Library/Logs/GoogleJapaneseInput

6. 最後に、これまた念の為 macOS を再起動して完了です。もう一度 Google 日本語入力をインストールしてみてください。

今日はここまで。

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2025年12月7日 カテゴリー: 小ネタ

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