How to press the Option key on HHKB when booting up a Mac.
相模原市で IoT 設計を受託しているファームロジックスです。
最近小ネタが多いのですが、今日も小ネタです。そして、大多数の方には関係のない話題でスミマセン。これは、以下の全てに該当する方のためのネタです。
- Mac ユーザーである
- Happy Hacking Keyboard(HHKB)を持っている(たぶん、PS/2 インターフェイス版限定の話)
- USB デバイスや複数のディスクから Mac をブートしたい
- USB キーボードなんて持っていない
こんな条件に該当する方は、世界中に 100人もいらっしゃるのでしょうか!?
Mac 起動時にブートデバイスを選択する
Macintosh を御利用の方で、ちょっとマニアックな方であれば、ブートデバイスを選択するには Option キーを押しながらブートすれば良いことを御存知かと思います。
私は、非常に古い(2002年製の)PS/2 インターフェイス版の HHKB(PD-KB02)を、サンワサプライの USB-PS2 で USB に変換して使っているのですが、Mac をブートするとき Option キーを押しても無視されるので、「このキーボードでは、ブート時に Option キーを押し続けるのは無理なんだ」と、ずーっと思ってました。
私事で恐縮ですが、最近、これまた昔の Mac mini(late 2014, Macmini7,1)に VMware ESXi をインストールしようとして、いろいろ試行錯誤してました。(このネタも、また記事にしたい。)
上に書いた通り、私のキーボードでは Option キーを押しながらブートできないと思っていたので、仕事中の家族を邪魔しながら、Mac 用の USB キーボード(これも古い。iMac G3 に付いてきたもの)を借りてきて利用してきたのですが、ESXi 7.0 のインストールにハマり、何度もキーボードを借りるハメになりました。
私は真剣に考えました。なんとか、HHKB で Option ブートできないものだろうか!?
キーの刻印を見ると、Alt キーにはちゃんと「Opt」と併記されています。Karabiner-Elements に付属の EventViewer で見てみても、Alt キーを押すと、ちゃんと Left_option として認識されています。
どうしてダメなんだ!! なんで Option ブートできないんだ!!
そんな折、以下の興味深い記事を見かけました。
これを読んでいると、初期の HHKB でも、「Mac で Option キーが使えないということはあり得ない」という気がしてきました。
なんとかしてやる!!
根拠無き自信を持って、試行錯誤することにしました。(前置きが長いな。)
まずは、Alt キーを連打しながら Mac をブートしてみます。No luck、ダメです。。。
次はダメ元で、Fn キーと併せて Alt キーを押しながらブートしてみました。するとどうでしょう!? ブートデバイス選択画面が無事に表示されたではありませんか!! やったー!
本来 Fn キーは、キーの前面に刻印されている F1、Ins、Del のような機能を有効にするためのものだと思うのですが、PD-KB02 のマニュアルを無くしてしまっているので、定かではありません。上述の EventViewer で見てみても、Fn 併用で Alt キーを押しても、受信しているキーイベントは Alt キー単独と変わらないように見えます。
これは仕様なのか、キーボード設計上の副作用なのかと考え、試しに Shift + Alt も試してみましたが、これではダメです。Fn + Alt でないとダメなのです。
ちなみに、Fn + Alt を押すのは、電源 LED が点灯してから 2秒ほど待ってからのほうが良いようです。
うーん、これは HHKB + Mac 利用者の間では常識なのでしょうか? いや、ネットで探しても情報が出てこないので、きっと私の大発見に違いない。旧 PFU の設計者の方(きっと御年輩の方でしょう)も驚かれるに違いない、と勝手に思っています。
サンワサプライの USB-PS2 が関係しているのかとも考えたのですが、Fn キーを押しても USB-PS2 は関知しないはずなので、そうではないと思うのですよね。
ま、結果オーライで良いことにします。これで、家族から何度もキーボードを借りなくて済むようになりました。
今日はここまで。