酸素濃縮器は比較的簡単に自作できるそうです

Oxygen concentrator can be made DIY not so difficultly, but requires some skills and materials.

最近、医療現場で利用される酸素濃縮器が不足しているというニュースを頻繁に聞くようになりました。

OxiKit

以前、インドで COVID-19 が猛威を振るった際、世界中の技術者と科学者が協力して、酸素濃縮器の設計図、組み立て方、制御ソフトウェアを公開している OxiKit というプロジェクトの話題がありました。

この話題は、しかし日本ではほとんど波紋を広げなかったようで、ネットで検索しても日本語の情報はあまり見つかりません。これだけ工業生産技術の発達した日本では、いざとなれば酸素濃縮器の増産などは訳もないだろう、政府の認可(許可?)が必要な医療機器の製造などしたくない、というのが、日本の多くの技術者の考えなのではないかと思います。私も、日本企業の生産技術には信頼を置いていましたので、これまでそれほどの心配はしていませんでした。

しかし、報道を見ていると、特に東京都内では医療現場における酸素濃縮器の供給不足は深刻な状況になりつつあるようです。

我こそは技術者なり、という腕っこきの皆様には、とりあえず酸素濃縮器の原理、製造に必要な部材だけでも、頭の片隅に捉えておいて頂いても無駄にはならないのはなかろうか、と思い、僭越ながら筆をとらせて頂いた次第です。

OxiKit の簡易装置はどんなものか?

上記のリンクを辿って頂いてもよろしいかと思いますが、装置の概要はこんな感じです。

英語ですが、字幕を付けることもできますので、英語に弱い私でもなんとか理解可能です。ポイントとなるのは、モレキュラーシーブ(ゼオライト)と呼ばれる工業素材や空気フィルタの入手、空気圧制御の部品、工作技術にあるのではないかと思いました。

構成図

これが分かりやすいです。技術系のバックグラウンドをお持ちの方であれば、なんとなく御理解可能と思います。

制御アルゴリズム

Arduino Sketch で書かれたコードが公開されています。これを見ると、動作(制御)原理が分かります。

御興味のある方はありませんか?

これら資料を見ていると、空気圧制御技術、基礎的な化学および物理学的素養、工作スキル、簡単なソフトウェア制御技術があれば、再現可能なように思いました。ファームロジックスには、残念ながら最後の「ソフトウェア制御技術」しかありませんが。。。

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