Despite Arduino’s utility for fast prototyping, the power of high-end DSPs, like the globally supported TI C6000 by Firmlogics, remains unsurpassed.
Arduino のように小型で、日曜工作やラピッドプロトタイピングに便利なマイコンが各種発売されていますが、産業や医療分野では DSP(ディジタル信号処理プロセッサ)がまだまだ広く使われています。特に、4G(第四世代)携帯電話(スマートフォン)の高速通信をになう携帯電話基地局では、最先端の DSP が大量に使われています。
DSP の特徴
DSP の特徴としては、次のようなものがあげられます。
- 積和演算や高速フーリエ変換で高い性能を発揮(信号処理やロボット制御など)
- 汎用プロセッサに比べて、低消費電力(クーリングファンの省略など)
- アセンブリ言語レベルまでの細かいチューニングが可能で、最適化しやすい
- 汎用プロセッサに比べて、必要クロック数など性能の見積もりがしやすい
- 現代の DSP は C や C++ 言語で開発可能であり、FPGA に比べて開発コストが低い
お客様の抱える問題
このような特徴を持つ DSP ですが、一般のコンピュータ技術者が設計を担当することが少ないため、開発手法や関連技術などがインターネット上などに提供されることが少なく、お客様が実際に DSP を用いて設計を始めると、さまざまな疑問や障壁にぶつかることがあるようです。特に、近年の SoC 型 DSP は各種のペリフェラルを搭載していますが、使いやすいドライバソフトウェアが提供されていないことがあります。仮にドライバが提供されていても、ソフトウェア設計者がペリフェラルをドライバ経由で使うために、現実にはペリフェラルのハードウェアに習熟しなくてはならないこともあります。
ファームロジックスが提供できること
ファームロジックスの技術者は、8年間にわたる DSP 応用設計/実装の経験に加えて、11年もの間、日本国内の携帯電話基地局会社様の DSP 応用設計のダイレクトサポートをして参りました。米国 Texas Instruments (TI) 本社による支援もありましたが、原則として独自に問題を認識、分析、解決してきました。このような経験から、DSP のさまざまな特質を把握しているだけでなく、お客様が設計中に遭遇するであろう各種の疑問や障壁に対して、速やかに解決法を提供可能です。
特に、現在世界的に広いシェアを持っている、TI 社製 C6000 系 DSP に関しては、最初期の TMS320C6201 から、最先端の KeyStone 2 マルチコアプロセッサ 66AK2H14 までの実経験を持ちます。
トレーニングとサポート
具体的には、以下のようなサポートおよびトレーニングが可能です。
- DSP の初歩(汎用プロセッサとの違い)
- DSP プログラミング入門
- TI C6000 DSP の紹介
- KeyStone マルチコアプロセッサの各種ペリフェラル詳細説明
- DSP の OS(SYS/BIOS)の使い方
- トラブルシューティング、TI E2E 技術フォーラムでの問い合わせ
関東近郊のみならず、日本各地におけるオンサイトトレーニング、設計オフショア先の中国やベトナムなどで、英語によるトレーニングが可能です。もちろん、ネット会議システムや電子メールを用いた御支援も可能です。お気軽にお問い合わせください。