Arduino electronics workshop conducted at Meiji University, Kawasaki, which delved into assembling an internet-linked infrared remote.
資料を公開しました
2020年6月更新
もしかすると皆様のお役に立つかも知れませんので、当時のプレゼンテーション資料(計152ページ)を公開させて頂きます。かなり真面目に書いておりますので、内容はやや濃いめです。(権利関係の微妙な引用資料は削除しております。また、商用利用は御遠慮ください。ライセンスは CC BY-NC-SA 4.0 とさせて頂きます。)
- マイコンボードを使用した組込みプログラミングの基礎と実践(PDF) (This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 4.0 International License.)
資料抜粋
152ページの内容から、少しだけ御紹介します。
主な内容
- 工作に必要な工具の紹介(購入のしかた)
- マイコンボード Arduino(アルデュイーノ)ってどんなもの
- 今回のテーマ: ネットに繋がる赤外線リモコンを作ろう
- 必要な電子部品(購入のしかた)
- Arduino の基礎
- マイコンハードウェアの基礎
- パソコンと Arduino で通信をしよう
- 論理式とデジタル回路の基礎
- GPIO(ジー・ピー・アイ・オー) ってなんだろう
- スイッチ、LED、モーターの繋ぎかた
- 初めてのハンダ付け
- 抵抗器のカラーコードを読んでみよう
- 電子工作の TIPS(工夫)
- 学習リモコンのプログラムを動かそう
2015年の工作会
2015年8月、川崎市にある明治大学理工学部の実験室をお借りして、一般参加者向けの電子工作会を開催させて頂きました。子供向けではなく、8月末の土曜日という時期でありながら、10名ほどの御参加を頂きました。皆様、御参加ありがとうございました。
先生方から一言
明治大学からは、理工学部情報科学科、学科長の井口教授と、疋田教授に御出席を賜り、コメントを頂戴いたしました。疋田先生には、学問から現実世界までのギャップが以前にも増して大きくなり、(今回テーマとなっている)電子工学におけるマクスウェル等の基礎理論から現在の実用技術までの長い道のりと同様、情報科学でも学生に基礎から応用まで修得して貰うことがチャレンジングなことになっているというお話を頂きました。井口先生には、最近のインターネットの普及で種々情報の取得が容易になって便利な反面、世界中に先行者が存在することで、学生さんにとって、身近な目標設定から将来のキャリア習得までのモチベーション確保が困難になりつつ時代であるというお話を頂戴しました。
時間との戦い
内容を欲張りすぎたために時間配分が難しく、午後半日の講習会時間には納まりきれませんでしたが、参加者の皆様の間での会話や共同作業が活発で、有意義な時間として頂いたのではないかと嬉しく思っております。次回は、電子回路図の理解やハンダ付け実習にもっと時間を取り、余裕のある時間配分で臨みたいと思っております。
今後の展開
なお、参加頂いた方は各方面の技術エクスパートでいらっしゃいます。今後は、今回の参加者の方々にも各種御専門の技術を展開頂き、コミュニティを広げていければと思っております。
最後になりましたが改めて、皆様ありがとうございました。なお、今回のアジェンダは以下の通りです。
今回のアジェンダ(当初案)
1. はじめに
1-1 最近のマイコンボードの特徴と利用形態
1-2 今回の応用の内容説明(学習赤外線リモコン)
2. 部品の入手について
2-1 実地での購入(秋葉原など)について
2-2 近年主流のネット通販について
3. マイコンボード Arduino の導入
3-1 開発環境の導入
3-2 パソコンとの接続
3-3 Hello World(LED の点滅など)
4. Arduino プログラミング
4-1 ソフトウェアの基本構造 setup() と loop()
4-2 GPIO の利用
4-3 シリアルポートの利用
4-4 ビジーウェイトと割込
5. 実作業上の注意点
5-1 GPIO の原理
5-2 静電気とその他の注意
6. 実作業(ハンダ付けとプログラミング)
6-1 電子基本の部品
6-2 ブレッドボードとプリント基板
6-3 ハンダ付けの実際
6-4 プログラミング
7. 回路の理解
7-1 LED の駆動方法
7-2 センサーの接続(デジタル/アナログ)
7-3 [上級編] モーターの駆動
8. まとめと Q&A
サンプルプログラム
今回のプレゼンテーション資料は公開させて頂いておりませんが、サンプルプログラムは BSD ライセンスで配布しております。御興味があれば御参照ください。