脱線編: スピーカーボックスを組み立てました

Built a speaker box with an 8cm full-range unit and a pre-built enclosure.

音声・音響関係の評価をしようとすると、あまり高価でなくともある程度の音質のあるスピーカーが欲しくなります。さらに言うと、工作用では間違って DC を印可してしまったり、とんでもない高調波を入れてしまったりすることがあるので、高価なスピーカーでは不安だという理由もあります。

そこで、今回は脱線編として Foxtex のスピーカーを組み立ててみました。組み立てると言っても、スピーカーユニットを既成のエンクロージャに取り付けるだけです。

当初、FE83En という少し良いユニットを使おうと思ったのですが、目的は音楽鑑賞ではないので、今回は涙を飲んで(?)P800K にしました(1,600円程度)。エンクロージャーは、P800-E というものです(1,800円程度)。このエンクロージャは安価ですが見た目がしっかりしていて、あら探しをしても問題は見つからず、とても 1,800円とは思えません。

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さて。工作のポイントは、穴あけ位置を正確に決めましょうでも、トルク管理できるドライバーを用意しましょうでもなく、

  •  勢い余ってコーン紙に穴を開けないようにしましょう
  •  ウレタンシートを挟むのを忘れないようにしましょう

です。

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ちなみに、一度スピーカーユニットのファストン端子にコネクタはめると、抜くのが大変です。私の場合、勢い余ってエンクロージャ側(端子板)のコネクタが抜けてしまいました。(実は防振用のウレタンシートを挟むのを忘れました。)

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後で気づきましたが、スピーカー側のファストン外すくらいなら、エンクロージャ側の端子を抜いたほうが楽です。さらに付け加えると、エンクロージャ側の端子板を外してから工作を始めたほうが作業性が断然良いと思います。端子板が付いていると、工作台にエンクロージャを置いても、その突起のために安定しません。(私も、後で思いつきました。)

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完成したので鳴らしてみました。最高の音質、という訳にはいきませんが、このサイズの自作スピーカーとしては十分な音質だと思います。何しろ今回は、LM386 アンプで試したので、もう少し歪みの少ないアンプでも試聴してみたいと思います。