In addition to the famous XBee (Digi International), will start evaluation of NXP (former Jennic) JN516x ZigBee device.
御存知のように Bluetooth LE (Smart) と ZigBee は、かなりアプリケーション(応用)が重なっていて技術の選定が難しいのですが、ZigBee のほうが適していると思われるアプリケーションもまだまだあるので、Firmlogics では双方の技術を隔てなく評価しています。
今まで ZigBee としては、試作に便利で、かつ有名な Digi International 社の XBee Series 2 をメインで評価試作していたのですが、量産を考えたときのコストの視点から、NXP Semiconductors 社の JN516x もラインナップに追加してみることにしました。NXP 社では JN5168-001-M00 というモジュール部品を扱ってますし(こちらは FCC 認証あり)、またオープンハードウェア、オープンソースの Mesh Bee というものもあるのですが、いずれも国内では総務省の工事設計認証が得られていないらしく、フィールド評価をすることができないのが難点です。
実際には、国内のある企業で JN5164 と思しきデバイスを搭載した基板モジュールを製造しているところがあるので、秋月電子通商さん辺りで ZigBee を探すと、NXP 社のデバイスを搭載したモジュール(工事設計認証あり)が見つかるかも知れません。ただし搭載デバイスについては非公表ぽいので将来は設計が変わるかも知れません。
さて。NXP JN516x の良いと思われる点は、
- XBee よりも消費電力低めで、バッテリー駆動に向きそう
- 32ビットマイコン搭載で、比較的規模の大きなアプリケーションプログラムを載せられるようだ(一方 Digi International には Programmable XBee というのもある
らしいが、情報が錯綜していてよく分からず。Digi International 社のここのサイトで、Programmable XBee と明記されているものがそうらしい。) - プログラムで IEEE 802.15.4 を直接叩けるかも知れず(未確認)、XBee よりも細かい制御が可能みたい
- 量産に入る場合は、NXP 社からデバイスだけを買ってきて独自ボードを安価に起こせる(別途、工事設計認証要)。1,000個買いで US$ 2.30/チップくらい(DigiKey にて調査)
です。逆に XBee に譲ると思われるのは、
- 何かしらフラッシュ ROM にプログラムを書かないと使えない(つまり、試作のお気軽さで劣る)
- XBee ほど、巷に情報が溢れていない
というところでしょうか。
なお、NXP 社に SDK(ソフトウェア開発キット)のダウンロードのリクエストをしたところ、速やかに返答を貰えました。御興味ある方は、以下のリンクでリクエストしてみてはいかがでしょうか。(Firmlogics でも、設計の御依頼に対応したいと思っていますので、お気軽にお問い合わせください。)