USB 試作のための Arduino を 2点購入

Purchased two Arduinos which have USB capabilities for prototyping.

USB 関連試作のための Arduino を 2点購入しました。Bluetooth や ZigBee のような無線インターフェイスは重要ですが、USB のような汎用有線インターフェイスも、まだまだ重要な技術です。

今回購入したのは、以下の 2点です。(写真の右 2点。左端は XBee のピッチ変換基板で今回の話とは無関係。)

前者は Atmel ATMega 32U4 という 8ビットマイコンを搭載した、一般的な Arduino です。複雑な USB 機能は搭載できないようですが、キーボードやマウスのような HID 機能を USB device(パソコンに繋げるような周辺機器)として実装するには便利なようです。実際にそのような試作記事がたくさんあります。

後者は、ARM Cortex-M0+ コアを持つ、やや高級な SAMD21 マイコンボードです。こちらのほうには、USB device だけでなく USB host として動作する機能もあります。(例えば、USB メモリドングル(スティック)を接続するような試作にも利用できそうです。) スペックとしては USB 2.1 に対応しており、full speed (12Mbps) と low speed (1.5Mbps) の通信速度を利用できます。

ところで、Arduino には Zero というラインナップがあります。この Mini Breakout と同じ SAMD21 マイコンを搭載しているのですが、そちらは USB 周りのハードウェアが異なり、2つの USB ポートが用意されています。基板上には SAMD21 に加えて AT32UC3A4256 という 32ビットマイコンがボード上に載っていて、これが EDBG というデバッグインターフェイスとして動作します。そのマイコンが USB-UART ブリッジも兼ねていて、SAMD21 マイコンと Arduino IDE が一つめの USB ポートで「お話」できるようになっています。ただし、この USB ポートは SAMD21 マイコンの物理的な USB ペリフェラルには繋がっておらず、あくまでも Arduino IDE との通信用(兼 UART ブリッジ)です。そして、二つめの USB ポートが SAMD21 マイコンの物理的な USB ペリフェラルインターフェイスに接続されています。こちらは自由にプログラムして利用できます。

一方で、SparkFun SAMD21 Mini Breakout のほうには SAMD21 マイコンのみが乗っています。また、ボードには USB ポートが 1つだけ用意されており、SAMD21 の USB ペリフェラルインターフェイス直結になっています。どのような仕組かはよく分かりませんが、このポートを使って Arduino IDE によるデバッグもできるようです。

こんど時間を作って、Pro Micro と SAMD21 Mini Breakout の評価をしたいと思っています。