[ショートレビュー] マウス Pulsar X2V2 mini を購入した

This review explains the purchase journey of the Pulsar X2V2 mini, practical usage notes, button feel, and key warnings for Mac and Bluetooth users.

PCショップで中年の男性がゲーミングマウスを手に取り、少し戸惑った表情で見つめている。背景には高性能なゲーミングPCや若いゲームプレイヤーが見える。店内は明るく現代的な雰囲気。 ChatGPT により生成

相模原市で IoT 設計を受託しているファームロジックスです。

今日は、久々に PC ガジェット?(いえ、必須の周辺機器です!)を購入したので、簡単にレビューさせて頂きます。

マウスの寿命

私事ですが、長年使っていた PC 用のマウスの調子が悪くなってしまいました。Logitech(ロジクール)の MX Anywhere 2(MX1500)という製品です。2015年9月に購入し、およそ 10年にわたって便利に使っていました。

しかしここ 1〜2年ほど、マウスの動作が不調になり、ずっと気になっていました。最初に現れた症状は、マウスのボタンクリックがときどき認識されないことがある、というものです。マウスのボタン操作には、一般に可視的なフィードバックがないので、ボタンをクリックしたはずなのに PC に認識されていない、というのは非常にストレスを感じるものです。さらにここ数ヶ月前ほどから、マウスボタンのシングルクリックがダブルクリックに認識されたり、その逆となったり、という現象が非常に増えてきました。さらにここ1ヶ月ほどは、マウスのドラッグ操作が正しくできないという症状まで出てきました。(ドラッグ中にマウスボタンのスイッチがオープン(電気的に開いた状態)になってしまうらしく、正しく範囲を選択できないのです。)

普段、「コンピュータの操作はキーボードが主であり、マウスというのは補助的なインターフェイスに過ぎない」と強がりを言っていた私も、さすがに閉口してきました。

余談ですが、今年に入ってから QGIS という地理情報システムアプリを頻繁に使っていたことがあり、それが遠因でマウスが急速に消耗したような気がします。さすがに、回路設計 CAD や GIS アプリをキーボード操作だけで利用するのは困難です。

マウスを買い換えれば解決するのでしょうが、問題は、ちゃんとした品質のマウスが意外と高価である、ということです。特にここ 2〜3年、円安の影響か、輸入品の電子機器の多くが高価になり、昔ほど気軽に購入できなくなってきました。さらに、ユーザインタフェース機器というものは、実際に手で触れてみないと選ぶのが難しいという問題があります。ネットショッピングのレビューだけでは心許ないものです。

ちなみに、10年ほど前は Logitech 社の PC 周辺機器は概ね優秀で、同社の製品を選んでおけばまず問題なかったのですが、どうも最近、ネットで調べると Logitech 社のマウスの評判があまり良くありません。

店にマウスを見にいく

上の Reddit の記事を読んでいると、Lamzu や Pulsar という会社のゲーミングマウス(ゲームのヘビープレイヤー向けのマウス)が良さそうです。ヘビープレイヤーはマウスなどのユーザーインターフェイスにこだわりが強そうですから、私のようにマウスを CAD や GIS アプリに使う人間にとっても、それらは快適なマウスなのではないかと考えました。

そのようなゲーミングマウスは、大きな家電量販店に行けば手に取ってみられるだろうと思い、店を回ってみることにしました。最近は秋葉原などに出かけるのは億劫になってきたので、まずは相模大野にあるビックカメラを訪れました。行ってみると、かなり多くのマウスが手に取れるように展示されていましたが、残念ながら Lamzu も Pulsar も扱っていませんでした。

しょうがないので、(ネットショッピングのレビューは心許ないのですが、)レビューが比較的多い Amazon.co.jp を覗いてみます。最初は Lamzu の製品に興味を持っていたのですが、なかなか高価ですし、Amazon.co.jp で Lamzu を購入している人があまり多くないらしく、レビューがほとんどありません。

次に(今回購入した)Pulsar という会社の製品を調べます。同社の製品ラインナップは多岐にわたりますが、利用者が多い(レビューの多い)製品としては、大きく分けて X2 というものと X2H というものがあるようです。さらに、そのいずれも V2 とか V3 というサフィックスが付くモデル(おそらく後継モデル)があります。また、大きさも mini というタイプとそうでないタイプがあります。X2 と X2H はマウスの形が異なるようで、前者はやや扁平、後者がやや背の高い形状をしているということが分かりました。

Pulsar 社のマウスは、店頭でケースを見ると、ケースの右上にサイズを分類し明記しています。Size 1 というのが一番小型のもので、Size の数字が大きくなると形状が大きくなるようです。また、マウスの写真に大きな ×(バツ)印が付いているのは左右対称型の設計で、右手でも左手でも利用できるようになっているようです。

結局、ネットのレビューを見て X2V2(X2 V2?)mini というモデル(型番: PX2211)を購入することにしました。しかし X2V2 は型落ち製品なのか、Amazon.co.jp でもドスパラのネットショップでも在庫が僅少のようです。どうしましょう。X2 v3 なら入手できるようですが、やや高価のようです。

しばらく考えていましたが、ドスパラといえば、近所にドスパラのリアル店舗(座間相武台店)があることを思い出しました。店を訪れてみると、私の気に入った黒色のモデルの X2V2 の在庫が 1つだけ見つかりました。良かった!   しかし、訪れる前に、リアル店舗ならば実際に展示品のマウスに触って選ぶことができるのではないかと思ったのですが、。残念ながら展示品はありませんでした。これでは、ネットで買うのと同じだなあ、と思ったのですが、ドスパラのネットショップ(在庫なし)よりも若干安い価格設定だったので、ここで購入することにしました。

開封

さっそく開封してみます。

Logitech の MX Anywhere 2 と比べてみましょう。左が Pulsar X2V2 mini で、右が Logitech MX Anywhere 2 です。

大きさは、MX Anywhere 2 よりもやや大きめですが、第一印象は「軽い!」です。仕様書によると 52g しかないそうです。(ちなみに、MX Anywhere 2 を実測したところ 105g 程度です。半分の重さということになります。)

ショートレビュー

まず最初に注意点です。これは購入前にネットのレビューやマニュアルで確認しておいたのですが、この Pulsar X2V2 は、Bluetooh マウスではありません。代わりに専用の USB ドングルが付属していて、それを使用して USB 接続することになります。この理由ですが、このマウスの利用者の主ターゲットはヘビーゲームプレイヤーであり、マウスの応答性やトラッキングの解像度が重視されるため、おそらく Bluetooth のスペックではその要求に応えられない、ということなのでしょう。最初は「不便かな?」と思ったのですが、性能重視の設計ということでよしとしました。

Bluetooth には対応していませんが、有線(USB)での利用は可能で、非常にしなやかで使いやすそうな USB ケーブルが添付されています(写真上)。写真の右下がドングルで、左下は、USB Type-A から Type-C への変換アダプタです。USB ケーブルの先端にドングルを繋ぎたいときに利用するもののようです。

ちなみに MX Anywhere 2 は Bluetooth 対応のマウスだったので、マウスの背面(腹面?)に切り替えボタンがあり、3つまでの PC を個別にペアリングする機能がありましたが、このマウス Pulsar X2V2 はドングルで接続する仕様のためか、そのような切り替え機能はありません。

その一方で、マウスの背面の押しボタンスイッチでは、DPI(マウストラッキングの分解能)の切り替えができるようになっています。ちなみに、Windows OS を利用するときは専用のソフトウェアをダウンロードして、DPI 以外の様々な設定をチューニングできるようになっていますが。このソフトは macOS には対応していません。しかし、チューニング設定はマウス本体に記憶される設計なので、何かしらの方法(他の Windows PC を使う、あるいは PC 仮想化ツールを使う)などにより、Mac ユーザーでも設定のチューニングは可能のようです。

さて、実際に使用してみました。先ほど書いたように、マウスは非常に軽量です。机上のマウスの滑りも良好で、気に入りました。一方、個人的に少しだけ気になったのは以下の点です。

  • MX Anywhere 2 のように、専用の中央ボタンがなく、ホイールをクリックすることになります。これは他のマウス製品でも一般的な仕様だと思いますが、MX Anywhere 2 に慣れていると、やや戸惑います。
  • MX Anywhere 2 に比べて、ボタンのクリック感は深めで、少し重いです。さらに、クリック音がやや目立ちます。クリック感については慣れるでしょうが、クリック音は、近くに同僚がいるような静かなオフィスではやや気になるかも知れません。このマウス Pulsar X2V2 の主ターゲットのユーザーがヘビーゲームプレイヤーということですので、静粛性に関しては、あまり考慮されていないのかも知れません。

ちなみに仕様書によると、マウスボタンスイッチの耐久性(Durability)は 90M(9000万回)となっています。この数字はちょっと想像できませんが、1日に 1万回クリックするとしても、計算上は 25年近く持つことになります。MX Anywhere 2 は 10年弱ほど利用できましたが、Pulsar X2V2 がどのくらい耐久性があるか楽しみです。(これも余談ですが、メーカー保証は 2年です。)

とりあえず Pulsar X2V2 に満足したので、しばらくは仕事に集中できそうです。今日のショートレビューはここまでとします。

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