Boosting efficiency with Excel can be tough without coding knowledge. Let’s tackle Excel macros with the help of ChatGPT!
もしかしたら、あまりに時流なネタで、1年後には陳腐な記事になってしまっているかも知れませんが…
世間を騒がせている ChatGPT、皆様はもうお試しでしょうか。ChatGPT を検索エンジンのように使おうとして、「なんだ、ChatGPT って嘘つきじゃん」とか思われた方もあるかと思いますが、ChatGPT は検索エンジンではなく、巨大な言語モデルに基づいて文章を作成してくれるツールなので、ChatGPT に何か知識を教えて貰おうとしても、あまりうまく行きません。
私自身のいくつかの実験に加え、ネット上の最近の情報を参考にさせて頂くと、ChatGPT が得意な分野は概ね次のようです。
- 長い文章を短く要約する
- 与えられたキーワードから、指定した長さの文章を作成する
- 文法のおかしなところを直す（特に英語）
- 文章のタイトルやキャッチフレーズを作成する
- 外国語への翻訳（Google 翻訳より自然な訳だという意見があります）
これ以外に、技術者以外の方にはあまり知られていない機能として、ChatGPT にはコンピュータプログラムの断片を作成してくれるという、われわれ技術屋を感激させる、というより困惑させる（?）機能も持っています。
この機能が意外と優秀で、ある言語で書かれたプログラムコードを他の言語に書き直すとか、初歩的なバグを見つけるといったことまでやってのけます。
いわゆるハード屋さんは「俺たちには関係ねぇ」と思っていらっしゃるかも知れませんが、ChatGPT は、SPICE モデルで回路を作成したり、Verilog 等の HDL でカウンタを設計するようなことだってできます。また、HTML や CSS も書けるので、簡単なウェブサイトだってデザインしてくれます。怖いですね〜
閑話休題。
ChatGPT に Excel マクロを書いて貰おう!
いわゆるプログラマーでない方々にとって強力な武器となりそうなのは、ChatGPT は Excel マクロを書ける、という点です。
事務職などの方にとっては、Excel で事務作業を効率化するのは日頃からの目標かと思いますが、プログラミングの経験がないと、Excel のマクロや VBA アプリを書くのは容易なことではないはずです。
実際、私は家族から Excel マクロの書き方に関する質問を貰ったことがあります。どんな質問か? ChatGPT 向けに私が書き下した内容を下に示します。
各行に、作業アイテムの一覧が入力されています。そして、各行のB列には、作業の締切日が入力されています。C列には、実際に作業の完了した日が入力されています。マクロを使って、各行のD列に、
- 作業が遅延した場合には「何日の遅延」
- 作業が予定より早く完了した場合には「何日早く完了」
- 同じだった場合には「締切日に完了」
- 完了日が空欄だった場合には「完了日が指定されていません」と赤字で
自動的に入力したいです。
本当は、以下にそのまま引用できたら良いのですが、うまい WordPress プラグインが見つからなかったので、ChatGPT の共有リンクを置かせて頂きます。（モデルは、2023年6月9日現在の GPT-4 を使用しています。）
マクロを書いた貰っただけでは分からなかったのですが、=IF() 形式のマクロのほうにバグがありました。バグを指摘すると、「すみません、その問題を見落としてしまいました」と言い訳するのが人間臭くていいのですが、どうして初めから気付いて直してくれないのだろう、と不思議な気分になりませんか!?
まだまだ、そのような荒削りな点は見受けられますが、ChatGPT が登場して間もないことを考えると、これからどんどん改良されていくのではないかと想像しています。
Excel でマクロを書くのが苦手な事務職の皆さん! ChatGPT があなたの退屈な雑用を引き受けてくれるかも知れませんよ!!
お約束の注意事項: ChatGPT で、あなたの勤務先の企業秘密等を入力すると、その内容が OpenAI 社の知るところとなる可能性があります。そのような情報は入力しないよう、御注意ください。
今日はここまで。