[郷土の名所] 座間の湧水

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Springs in Zama area.

神奈川県座間市は、起伏の多い土地として知られています。小田急線の相武台前駅から座間駅まで歩いてみると、その起伏の多さを実感するかと思います。私は電動アシスト自転車が嫌いなのですが、この辺りにお住まいの方は、普通の自転車で生活するのは困難なことでしょう。

この起伏は、相模野台地と相模川によって作られているのだと思いますが、私はこの分野の専門家ではないので、専門家の方が書かれた説明を御参考ください。(ネットで、相模野台地、河岸段丘などと検索すると見つかると思います。)

まず最初に、有名な湧水を地図の上に示してみました。(国土地理院の電子国土 Web サービスにて作成)

これを見ると、湧水が、相模野台地の河岸段丘の崖線(がいせん)に綺麗に沿って並んでいることが良く分かります。

以下、少しだけ写真を紹介させて頂きます。特に、番神水湧水と龍源院湧水の水量の豊富さには驚かされます。なお、これらの湧水は私有地の中にあるものもありますので、訪問時には御近隣の方々の御迷惑とならないよう、御配慮をお願いいたします。

根下南湧水

最初から感激を味わってしまうと後がしんどくなりますので(?)、現在(特に、今は冬季で降雨が少ないことも原因かと思いますが)まずはほとんど枯れてしまっている、根下南湧水から見てみましょう。小田急線座間駅から南南西の方向、徒歩 8分ほどのところにあります。

 

季節によっては、もっと水量があるのでしょうか。私が見たときは、ほとんど枯れていました。(残念)

神井戸湧水

根下南湧水から道路を北に歩いていきます。座間高校を過ぎた頃、右手に中華料理店があり、その向かって左側に神井戸湧水があります。

ようやく湧水を見ることができて、ほっとしました。

心岩寺湧水

そこからさらに北に進みます。座間駅から至る道と合流し、さらに 50メートルほど進むと、右手に心岩寺があります。静かな境内を進むと砂利が綺麗に掃き清められているので、少し遠慮してコンクリートの上を進みます。綺麗な水の池があり、たくさんの錦鯉が泳いでいました。たぶん、湧水の水が流れている池なのでしょう。

写真をパチパチ撮っている雰囲気ではないので、鯉を少し眺めたあと、すぐに失礼しました。

ホタルの公園と龍源院湧水

心岩寺を出ると、すぐに県道 51号(町田厚木線)に遮られますが、歩道橋を渡って、そのまま旧道を道なりに進みます。すぐに鈴鹿明神社が見えてきますが、神社には入らず、向かって右手の細い道を進みます。この辺りから、道路の脇に綺麗な水が流れる水路が見えてくるでしょう。注意書きを見ると、サワガニなどが住んでいるそうです。暖かい季節であれば、じっくり観察していくと、サワガニが見られるのかも知れません。

さらに進むと、右手に「龍源水ホタルの公園」という小さな公園(?)があります。説明書きによると、夏にはホタルが見られるそうです。これだけ綺麗な水が豊富に流れていれば、ホタルにとっても居心地が良いことでしょう。

さらに少し進むと、右手に龍源院が見えてきます。私有地の中にあるので、帽子を取り、軽くお辞儀して、遠慮しながら訪問します。

水量が豊富なことに驚かされます。

鈴鹿の泉湧水

さらに北に進み、龍源院の本堂(?)を見ながら裏手に回ると、鈴鹿の泉があります。ただし、私有地ということで、立ち入ることはできませんでした。遠くから雰囲気だけ拝見しました。

番神水湧水

道を辻まで戻ります。消防団の建物を左手に見ながら、通りを右(北)に曲がります。しばらくいくと三叉路に突き当たります。そこには、道祖神と力石が置かれ、しばし説明書きなど読みます。

三叉路を右手に進み、すぐに左に折れます。しばらく進み、車通りの多い通りを渡ります。さらに 100メートルほど進むと、右手に番神水公園という、小さな広場(?)があります。その奥に番神堂という神社があり、その裏手が湧水になっています。

ここからの帰路

さて、湧水散策が終わりました。どうやって帰りましょう。もちろん座間駅に戻っても良いのですが、まだまだ歩けるという方は、相武台前駅まで散策なさることをお勧めします。その際、県道 51号を歩くのはつまりませんし、キャンプ座間のメインストリートも味わいがありません。

写真で見ると大したことないが、かなり綺麗で澄んだ水流。

私のお勧めは、キャンプ座間の敷地の南側フェンスに沿った細い道です。埼玉大学の谷研究室の今昔マップで調べると、これは古くからある旧道でもあります。一度、番神水公園から南に戻り、クルマの多い通りを左手に折れます。100メートルほど進むと、民家の横手から左手に、細い上り坂があるのが分かるでしょう。その道を進みます。キャンプ座間の広い敷地を眺めながら、進みます。しばらく行くと、県道 51号をくぐる小さなトンネルが現れます。トンネルを過ぎると、またトンネルがあり、これは小田急線をくぐるトンネルだということが分かります。

さて、ここからどうしましょう。健脚な方は、谷戸山公園を散策してから相武台前駅に行かれても良いでしょうし、そうでない方は、線路沿いの道を通ってお帰りになると良いでしょう。

いずれにしても、座間というところが、いかに起伏の激しい地形であるかを痛感することになるでしょう。

今日はここまで!

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