Learning logic circuits by Minecraft (part 3).
前回に続き、マイクラで論理回路(ろんりかいろ)を学ぼう、の第 3回目です。今回は、遠くに信号を伝える方法と、信号が伝わるときの遅延(遅れ)について説明します。
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もっと遠くに信号を伝えたい!
前回説明したように、レッドストーンダストによる回路では、16ブロックより遠くに信号を伝えることができません。もっと遠くに伝えるには、どうしたら良いでしょう?
そのためのアイテム(ブロック)として、レッドストーンリピーターというものがあります。今回は、このリピーターの使い方を紹介しましょう。リピーターは、弱くなったレッドストーン信号を、一番強いレベルの 15に戻す働きがあります。(ただし、一度 0になってしまった信号は強くすることができません。)
なお、リピーターには、信号を遅延させる(遅れさせる)という機能もあります。前回、レッドストーン・ティックの説明をしました。1ティックの遅延(遅れ)は? そう、0.1秒ですね。リピーターでは、1から4ティックの間で、遅延を設定することができるのです。この使い方も紹介します。以下のビデオを御覧ください!
実際の電子回路にもリピーターはあるの?
はい、あります。このようなリピーターは、実際の電子回路の世界でも重要な働きがあります。
ディジタル論理回路の設計では、このような回路をバッファ(buffer)と呼びます。出力の弱い信号を強くしたり、遠くに届けたり(レッドストーン回路と同じですね)、たくさんの回路に信号を伝えたいときに使います。またアナログ回路の設計では、このような機能を増幅器(ぞうふくき)、あるいはアンプ(amplifier)と呼びます。やはり、弱い信号を強くするために使われます。
ただし、電子回路の世界のバッファや増幅器では、思い通りの時間で遅延を生じさせることはできません。そのような目的のためには、ディジタル論理回路ではシフトレジスタ、D-FF(D フリップフロップ)などというものを使います。またアナログ回路の世界では、遅延線(ディレイライン = delay line)というものがあります。
冬休みに向けて!
リピーターを使って、皆さんもいろいろ実験してみてください。リピーターをたくさん繋いで、信号をどんどん遅れさせると、どんなことができるでしょう。町中ではそろそろクリスマスのイルミネーション(明かり)がチカチカするようになってきましたね。何かアイデアは思いつきましたでしょうか!?
今日はここまで。次回は、皆様お待ちかね「論理回路の説明」をしたいと思います。レッドストーントーチやレッドストーンダストの、不思議な性質について勉強しましょう。なお、以下の YouTube チャネルに御登録頂くと、新しい教材が公開された際にすぐ御覧頂けます。よろしくお願いいたします!