[小中学生向け] 電流(でんりゅう)って、むずかしいですよね!

とつぜんですが、

電流(でんりゅう)という考え方って、むずかしいですよね!

わたしは子どものころ、家が電気屋(町の電気工場)だったので、仕事場に行くと電圧計(でんあつけい)やら電流計(でんりゅうけい)やら、という機械(そく定器)がたくさんありました。

ふつうの電池は、1本で 1.5ボルト、2本直列にすると 3ボルト、などを親に教わったり、子ども百科事典で習ったりしました。電圧、という考えは、なんとなく分かった気がしていました。(本当に分かったのは、大学で電気回路論(ろん)というクラスで学んだ後かも知れません。)

しかし、電圧は分かっても、電流という考えは、本当にむずかしいものです。

多くの子どもむけの本を読んでも、電流をさらっと説明しています。つまり、電線を流れる電気の量、というところでしょうか。電流の単位はアンペアといいます。しかし、電流というのは目で見ることができないせいか、わたしにはやっぱり、りかいできませんでした。

いまわたしがみなさんに教えるとしたら、ある電線の一か所を、1分間に流れる電気のつぶつぶの数というのが一番分かりやすいかも知れません。むずかしいかな?

もっというと、いまみなさんが道路に立っていて、前を人がたくさん歩いているとします。そのとき、1分(ぷん)の間に、人が 10人歩いていったら、それを 10アンペアとしましょう。もし、3人だったら 3アンペアです。ぎゃくに分かりにくくなってしまったかな?

本当の話: こんなお話をすると、例えではなくて本当のことを知りたい! という勉強家の小中学生もあるでしょう。よし、本当のことを書きます。1アンペアとは、1秒間に約 6240000000000000000個の電子(でんしと読みます。電子とは、これ以上細かくできない、本当に本当の電気のつぶつぶのこと)が流れる電流のことです。どうやって数えたのかですって?  おどろきましたか!? (参考

電流というのはむずかしい考えですが、いま、電気屋になったわたしが、みなさんにおすすめしたいのは、かんたんな電流計と、豆電球、もけい用モーター、かん電池を使っていろいろ実験することです。

こんなキットが良いのではないでしょうか!?(アマゾンを、すいせんしているわけではないのですが。)

簡易(かんい)電流計というキットが付いているのがポイントです。ねだんも、1200円ならお小づかいでも買えますね! (^^)

豆電球が光ったり、モーターが回ったりしているとき、電線には電流が流れています。

  • 電池を 2つ直列にしたら電流はどうなるのだろう?
  • 電池が並列(へいれつ)だとどうだろう?
  • 豆電球を 2つ直列や、並列にしたらどうだろう?
  • 回っているモーターを指で止めたら電流はどうなるのだろう?

くれぐれも、けがや、やけどには気をつけてくださいね!

少しずつ、電流ってなんなのか、分かってくると思います。夏休みも始まりますし、ぜひ、いろいろ実験してみてください!

分からないことがあったら、お父さん、お母さんといっしょにこちらへ!

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