How we built network connected devices before ESP8266 was born.
大掃除をしていたら、既にお役御免になったこんなデバイスが現れました。
どんなデバイスかというと、Wi-Fi 経由でコマンドを受け取って、照明器具をオンにしたりブザーを指定回数鳴らしたり、という、今でいう IoT のハシリのような装置ですね。作成したのは、2011年の東日本震災直後のことです。
…実はもっと正確に言うと、この装置はインターネットから「高度利用者向け緊急地震速報」を受信して、予測震度に基づいて照明を点けたり、予測震度を知らせたりするものなのです。
当時は簡単な Wi-Fi デバイスがなかったので、Ethernet に繋がるマイコンMicrochip PIC18F67J60 を使い、さらに Wi-Fi にメディア変換し、家の LAN に繋いでいたんですね。プログラミングには、Microchip 社のプロトコルスタックを使い C 言語で実装しました。8ビットマイコンとしては画期的なプロトコルスタックでしたが、メモリ制約等から、それほど使いやすいものではありませんでした。当時の私が ESP8266 を見たら、目から涙をこぼしたかも知れません…。
今日はここまで。