Upgraded Roomba 530J Cleaning Head Module. Why I like iRobot Roomba is, as I reported below, the US iRobot offers detailed maintenance manuals, sells maintenance parts (not only fragile brushes or battery), and also some third vendors sell very technical parts (e.g. infrared sensors). Please notice that the following procedure may break the warranty with the official agency in Japan, instead.
今日は、うちの掃除ロボット「ルンバくん」(7歳半)の掃除モジュール(Cleaning Head Module)を交換してみました。清掃能力が劇的に向上し、動作音の静かになったことに驚いたのでメモしておこうと思います。
まず最初に、私が iRobot 社の Roomba が好きな理由は、このように改良モジュールなどを販売して、利用者が常にルンバを常に最良のコンディションで使うことができる点です。さらに、米国 iRobot 社では Roomba の自己診断モードのマニュアルを提供していたり、サードベンダーが交換用の赤外線センサーを販売したりしていてユーザー層の厚さを感じさせます。壊れてもすぐに買い換えたりせず、修理して使っていくというのは、ヨーロッパ製の自動車が好きなファンの心理に近いのかも知れません。
皆さんも、できたら国内メーカー製の類似製品を購入する前に、iRobot Roomba も検討してみてください。(ただし、日本の代理店は下記のような修理を保証対象外としていると思われますので、御注意ください。)
このルンバ 530J は日本の正規代理店から 7年半前に購入したものですが、さすがにほぼ毎日の運用で、清掃ブラシを回転させるモジュールのギアボックスが摩耗してしまいました。具体的にはギアボックスの軸受けがプラスチック製のため、負荷や発熱で変形してしまったのです。(できることならば、2年に一度程度はギアボックスを分解して内部に溜まったホコリや毛髪などを取り除くことをお勧めします。ただし、日本代理店の保証は切れてしまうと思われますので自己責任でお願いします。)
このルンバは、だいたい年に一度か二度は分解し、内部の清掃をしています。また、今までに
- バッテリーの交換(1年半に一度程度?)
- メインブラシの交換
- 隅かきブラシの交換(1年に一度程度?)
- 赤外線センサーの交換(非純正品)
- ダストボックスの交換(米社正規品)
をしてきましたが、今回はとうとうCleaning Head Module を交換することになったという訳です。メイン電子基板や両足のモーターを除くと、ここはルンバの心臓部の一つと言える部分ですので、ほぼ全面的な刷新と言っても差し支えないと思います。
なお、このユニットは米国 iRobot 社では普通に売られていますが、日本の正規代理店では扱っていないようです。日本の代理店では、おそらくバッテリー交換などを除く細部の分解は保証無効の対象ではないかと思われますので、以下をお読みになる場合は、その点に御注意ください。
さて、iRobot 社のサイトでモジュールは売られているのですが、残念ながら日本への発送はしてくれないので、今回は米国 Amazon.com で購入しました。
価格は US$ 57 ほどですが、他に送料が必要です。
まずは、ルンバを裏返します。(拙宅では Roomba を可愛いペットのように扱っているので、「ルンバくんのお腹を見せる」と称しますが、冗長なので以下略します。)
順序が逆になりましたが、ダストボックスを外しておきます。外すには背を上に向けた状態で行う必要があります。また、このダストボックスは上述のように、米国から購入した改良型にリプレースされているので、皆様お持ちのものとは異なるかも知れません。
裏カバーを外し、隅かきブラシを外し、バッテリーを取り除きます。そして、細めのプラスドライバーで中央の赤いユニットを取り外します。
無事に外すことができたら、これを新型モジュールと入れ替えます。なお、相手がプラスチックなのでネジを強く回すとプラスチックが削れてしまうので、それほど強く締め付けなくても良いのですが、今回は新しいモジュールということで、やや堅めの力で回す必要がありました。(何度も取り外しているので、ネジの溝が少しヘタっていたかも知れません。)
今度の新しいモジュールは、赤ではなく青になっています。(iRobot 社では、スペアパーツ交換時のユーザー利便性を考えて、モジュールをよく色分けで表現します。)
無事に装着できたので、先ほどとは逆の順序でパーツを組み直していきます。試しに、スポット清掃モードで動かしてみましょう。
最初に驚いたのは、動作音が非常に小さくなったことです。(このビデオでは小さく思えないかも知れませんが。) 以前はギアボックスが摩耗していたので、近くで会話が困難になるほどの音を立てていたのですが、この小さな音ならば集合住宅で夜間に清掃しても苦情は出ないだろう、というくらい静かになりました。そして、清掃能力も購入時同様に戻りました。あるいは、新型改良モジュールなので、購入時以上に向上したかも知れません。
繰り返しになりますが、残念なことに日本の代理店はそのようなサービスをしておらず、さらに並行輸入品に対してやや厳しい態度で臨んでいる点です。(以下、代理店の販売サイトから引用。)
日本の代理店から購入するのは高価かも知れませんが、それとは引替えに手厚いサポートが付いているのかも知れませんので、単純に日本の代理店が悪いとは私も考えていません。単純に、利用者の選択が狭められているのではないかという不安があるだけです。(私はいままで、国内代理店に修理を依頼したことはなく、常に自分の責任で保守・修理を続けていますが、誰にでもお勧めできることではありませんので、皆様の御判断と責任で対応をお願いします。人件費の高い日本では、電話による質問を含めて、そのようなサービスは常に無償という訳にはいかないものです。)
今回のアップグレードで「ルンバくん」は元気を取り戻しましたが、もし今後に Roomba 後継機を購入する際には、米国から直接購入しようかなあ、と思っています。
おしまい。