Evaluating a signal modulation format of IR broadcasting.
正月最初の仕事? は、赤外線を使った簡易な同報通信フォーマットの検討です。
まずは赤外線空間伝播でどのくらいの伝送レートが出るのか実験してみました。使っている受光デバイスは赤外線リモコン用で 38kHz のサブキャリアを復調してしまうので、38kHz を分周した 4.75kbps で二次変調かけてみます。一見このままで通信できそうですが、赤外線を弱めると(つまり距離が離れると)、ビット 1 に対応するパターンがどんどん狭くなってしまうので、これだと通信距離が稼げないことが分かりました。0 と 1 に対して、パルス幅変調をかけたほうが良さそう…、ということで、結局 AEHA 方式の赤外線リモコンと似たようなフォーマットになりそうです。先人の設計にはちゃんと意味がある訳ですね。
ただし、そのままでは 500bps くらいしか得られませんし、AEHA の機器と混信してしまいそうなので、もうちょっと考えてみます。
本当は IrDA とかのデバイスを使えばいいんでしょうけど、IrDA 規格では1メートルくらいしか通信距離を考えていないようなので、ちょっと不適格なのです。
後記: 受光デバイスの AGC を正しく動作させるためのリーダーパターンも重要のようです。これがないと、うまくビットパターンを引き込めないことがあります。