LaTeX で JPEG ファイルを取り込む話

投稿者: | 2014年9月14日

いまさらって感じもしますが、私は学生時代からの付き合いで TeX が好きで、名刺などのデザインに使ってます。

しかし、さすがに 20年近くのブランクがあるので、細かいところを忘れました。おまけに、TeX の世界にも新しい風が吹いているようで、知らない話も出てきます。以前は .dvi から .ps に変換して、当時はまだ PDF は普及してませんでしたので、そこでおしまいでした。

私も詳細は分からないので、最近は .dvi から .pdf に直接変換するのが当たり前のようで、METAFONT の心配をしなくても綺麗なベクトルフォントで PDF ファイルが得られます。TeX も変わったな、と思います。

閑話休題。LaTeX の中で PNG や JPEG のファイルを取り込もうと思ったのですが、見よう見まねでやっても、なんだかサイズが指定した通りになりません。今日は数時間もごにょごにょとハマっていたのですが、ようやく正しいサイズで出力できるようになりました。私はバックグラウンドを追いかける元気がないので、結論だけ書いておきます。備忘録と御理解ください。

まず、TeX ファイルの先頭では以下のように書きます。これは、私の使っている Mac 版 TeX が dvipdfmx とかいうものを使っているために、こう書くようです。

\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}

次に .png や .jpg のファイルを用意しますが、含まれる画像のピクセル数を伝えるために、.xbb というファイルが必要です。このファイルは extractbb というコマンドで生成できます。例えば、foo.png というファイルがある場合、シェルプロンプトから

$ extractbb foo.png

と実行すると、foo.xbb ができます。(TeXShop で自動生成させる方法もあるようですが、めんどうなのでやってません。)

最後に画像の取り込みですが、TeX ファイル中で

\includegraphics[height=20mm]{foo.png}

のようにします。.xbb ファイル経由で情報が伝わるため、dvipdfmx は正しいサイズで画像を PDF に埋め込める、ということのようです。無事に名刺ができました。(^^)

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